通信キャリアとは
通信キャリアは、固定・携帯などの通信ネットワークを構築・運用し、通信サービスを提供する事業者です。英語のtelecommunications carrier(テレコミュニケーションズ・キャリア)やnetwork operator(ネットワーク・オペレーター)に近い呼び方です。
アクセス回線、基地局、基幹網、交換・経路制御、加入者管理、他事業者との相互接続、監視・保守を組み合わせ、音声・データ等を継続的に運びます。ただし「通信事業者」の法的定義と範囲は国・制度・文脈で異なります。
通信キャリアは一つの設備を所有する会社名ではなく、通信を運ぶネットワークを運営する役割です。設備の賃借・共同利用・卸提供があっても、運用責任を持つ範囲から判断します。

通信を運ぶ六つの運用領域
光ファイバー、ケーブル、銅線、無線で宅内・端末から最初の集約点へ接続します。
大容量の光伝送とルーターで都市・データ中心・モバイルコアを結びます。
誰がどのサービスを使えるか、どこへ経路するかを制御します。
電話網、インターネット、ローミング、ピアリング、トランジットの境界で通信を交換します。
容量、電源、障害、セキュリティ、ソフトウェア更新を24時間運用します。
小売または卸として計画、請求、品質条件、問い合わせ窓口を管理します。
固定通信事業者とモバイル通信事業者ではアクセスが違う
固定通信事業者は宅内までの光ファイバー・同軸・銅線などを収容し、モバイル通信事業者は免許を受けた周波数と基地局で移動端末を収容します。どちらもその先にトランスポート、コア、相互接続を持ちます。
MNOはモバイルネットワークを運営する通信事業者の具体的分類です。MVNOはMNOの無線アクセス等を卸利用するため、ネットワーク機能を持っても同じ意味ではありません。
回線事業者・ISP・通信事業者は包含範囲が重なる
回線事業者は利用者までのアクセス回線を提供・運営する役割へ焦点を当てます。ISPはIPアドレスと経路を与えてInternetへ接続する役割です。
一社が三つすべてを担う場合も、回線を卸し、別ISPがインターネット接続を提供し、別ブランドが契約を販売する場合もあります。名称ではなく、契約と故障区間を確認します。
所有と運用を同じものと考えない
通信事業者は光ファイバー、鉄塔、データ中心、海底ケーブル、クラウド設備を他社から借りたり、共同構築したりします。設備を一つ借りるだけで運用主体が消えるわけではありません。
通信キャリアを調べるときは、アクセス、トランスポート、コア、相互接続、契約、障害窓口を誰が担当するかを区間ごとに書き出します。
network operatorとservice providerが通信設備・networkを組み合わせて利用者へserviceを提供する関係の確認資料:ITU-T X.1812。事業者間接続でoperatorを識別するcarrier code:ITU Carrier Codes