WHOISとは
WHOIS(フーイズ)は、ドメインやIPアドレスの登録情報を、従来のWHOISプロトコルで調べる仕組みです。クライアントが問い合わせ文字列をサーバーへ送り、レジストリ・レジストラ等が持つ登録データをテキストで返します。
RFC 3912のWHOISプロトコルは通常TCPポート43を使う単純な要求・応答です。ドメイン名、IPネットワーク、Autonomous System Number(オートノマス・システム・ナンバー/ASN)では管理レジストリが異なり、一つの中央データベースへすべて入っているわけではありません。
WHOISに表示されるのは登録・割当の情報です。現在そのWebサイトを運営する人物、接続してきた利用者、ドメインの安全性、記載者の本人性を直接証明する台帳ではありません。

照会対象を先に分ける
レジストラ、状態、ネームサーバー、作成・更新・期限、連絡情報等が対象です。
RIRや下位レジストリが、プレフィックス、組織、連絡先、経路関連情報等を返します。
番号を割り当てられた組織やレジストリ上の連絡情報を調べます。
上位サーバーが下位レジストリ・レジストラの照会先を返し、再問い合わせが必要な場合があります。
プライバシー規則やサービスにより個人連絡先が伏せられ、中継情報だけの場合があります。
大量照会、再配布、marketing利用等が制限され、レート制限や一時ブロックがあります。
単純なテキストプロトコル
WHOISクライアントは問い合わせと行末を送り、サーバーが人間向けテキストを返して接続を閉じます。標準プロトコル自体には、現代的な構造化スキーマ、国際化、strong認証、confidentialityが十分ありません。
Web上のWHOIS検索画面は、裏でポート43照会、RDAP、独自データベースを組み合わせる場合があります。画面名がWHOISでも、ネットワークプロトコルとしてWHOISを直接使ったとは限りません。
最初のサーバーが最終回答とは限らない
Top-Level Domain(トップレベル・ドメイン/TLD)のレジストリ結果がレジストラWHOISサーバーを案内し、詳しいレコードはそこへ再照会する構成があります。IPアドレスもRegional Internet Registry(リージョナル・インターネット・レジストリ/RIR)から下位レジストリへ紹介される場合があります。
クライアントの自動追跡有無で結果量が変わります。どのサーバーへ何を問い合わせたかを保存し、複数回答の時刻とソースを混ぜません。
自由形式なのでフィールドの意味を確認する
項目名、date形式、エンコーディング、状態表現、コメント、複数レコードの区切りがレジストリごとに違います。同じ「Updated Date」でもドメインレコード、レジストラデータベース、レジストリデータベースの更新時点が異なる場合があります。
スクリプトで固定行番号を読むと、通知追加や言語変更で壊れます。可能なら構造化されたRDAPを使い、WHOIS解析器にはレジストリ別規則と生の応答保存を持たせます。
ドメイン状態は状態コードとして読む
ドメインWHOISには移管・更新・削除等を制限する状態が複数表示されることがあります。単に「ロック」とまとめず、レジストリ・レジストラのどちらが設定し、何を禁止するコードかを確認します。
有効期限が見えても、auto-renew grace期間、redemption、レジストリ方針等で直ちに第三者取得できる日とは限りません。契約更新はレジストラアカウントを基準にします。
連絡先の非公開は異常ではない
プライバシー法制、レジストリ方針、プロキシ・プライバシーサービスにより、氏名・住所・メール・電話が非表示化されたになることがあります。不正利用窓口や中継フォームだけが提供される場合もあります。
非公開だから不正ドメイン、公開されているから安全なドメインとは判断できません。証明書、DNS、コンテンツ、組織の公式案内、取引経路等を別に確認します。
登録者・運営者・接続利用者は別
登録者はドメイン登録上の主体、レジストラは登録サービス、レジストリはTLDデータベースの運営主体です。ホスティングcompany、CDN、Web制作会社、実際のコンテンツ運営者が別の場合があります。
IP WHOISの組織はアドレスブロックの割当先で、NAT・VPN・クラウド・共有ホスティングの個々の利用者を示しません。アクセスログのIPからWHOISだけで個人を特定しません。
レート制限とデータ利用条件
WHOISサーバーは大量問い合わせを抑えるため、一部フィールドを隠し、遅延・CAPTCHA・一時拒否を行うことがあります。短時間の応答差を登録変更と断定しません。
取得データには個人情報が含まれ得ます。目的を限定し、保存期間、アクセス権、再配布、各レジストリのtermsを確認します。
WHOISはドメイン・IP・ASNの登録情報を自由形式テキストで返す従来プロトコルです。照会先と紹介、フィールドの意味、非表示化、時刻、利用制限を記録し、本人証明やサイト安全判定には使い過ぎません。
WHOISのTCP query・text responseと、国際化・security・構造化不足:RFC 3912「WHOIS Protocol Specification」