速度制限とは
速度制限は、契約条件や混雑対策により、通信速度を通常より低く制御する状態です。英語では文脈によりrate limiting(レート・リミティング)、traffic shaping(トラフィック・シェーピング)、throttling(スロットリング)などと表します。
事業者の方針装置が加入者・通信種類・時間・混雑状態を識別し、送出比率、待ち行列の優先度、突発的な集中量などを制御します。物理的な無線が遅くなった場合とは原因が異なります。
「遅い通信」をすべて速度制限と呼ぶことはできません。信号低下、セル混雑、パケット損失、遠いサーバー、端末性能でも同じ体感になります。

似ている制御を四つに分ける
データ容量超過後などに、加入者トラフィックを設定値以下へ整形します。
空いている時は速くても、同じリソースを競う時だけ待ち時間が増えます。
動画等の流れを識別し、画質に対応するスループットへ制御する場合があります。
短期間の大容量通信やネットワーク保護条件に応じ、一時制御を行う場合があります。
抑制と優先度低下は同じではない
固定比率への抑制は、ネットワークが空いていても設定上限を超えにくくなります。時間帯や場所を変えても似た測定値になる場合があります。
優先度低下は混雑時だけ他トラフィックより後に扱われます。空いている基地局へ移動したり、混雑時間を外したりすると速度が戻る可能性があります。
スループット・遅延・損失を別々に測る
最大転送量が低いと大ファイルと高画質動画へ影響します。遅延が大きいとWebの最初の反応、ゲーム、通話が遅れ、パケット損失があると再送と音切れが増えます。
速度試験一回だけでは区別できません。同じ端末・場所で時間帯を変え、上り・下り、遅延、損失、別サービスを比較します。
VPNで速くなる場合も、制限の証明にはならない
VPNで経路、DNS、トラフィック識別、接続先CDNが変わり、偶然速くなる場合があります。逆に暗号化オーバーヘッドと遠回りで遅くなることもあります。
サービス別方針の影響を疑う材料にはなりますが、契約違反回避や事業者制御の断定には、同条件での複数測定と公式条件が必要です。
解除条件を料金計画から確認する
請求期間更新、追加容量購入、一定時間経過、混雑解消、利用者操作、事業者審査など、解除条件は異なります。端末再起動だけでは方針レコードが消えません。
遅いときは、契約上限表示、利用量、制御の種類、時間・場所依存、上り・下り、遅延・損失、解除条件を確認してから「速度制限」と判断します。
throttling、data allowance超過、混雑時deprioritization、data capを別項目として利用者へ示す考え方の確認資料:FCC「Empowering Broadband Consumers Through Transparency」