Edgeとは
Microsoft Edge(マイクロソフト・エッジ)は、Microsoftが提供するChromium系のWebブラウザです。現在の主要版はChromiumを基盤にし、Microsoftの更新、プロファイル同期、セキュリティ、企業管理、OS・サービス連携等を製品層として加えます。
多くのWebコンテンツ処理ではBlinkとV8を使うためChromeと近い互換性を持ちますが、ブラウザー全体の設定、リリース、プライバシー、方針、UI、アカウント連携まで同一ではありません。
「Chromium系だからChromeと同じ」とは限りません。共通のエンジンソースは土台であり、利用者が使う製品の更新経路・方針・保護機能は各ベンダーが決めます。

Edgeを六つの機能面から見る
Blink、V8、ネットワーク、グラフィックス、マルチプロセス、サンドボックス等を基盤にします。
タブ、お気に入り、収集、ダウンロード、設定等を製品として整えます。
アカウント、Cookie、履歴、拡張、方針の境界をプロファイルで管理します。
更新、プロキシ、証明書、拡張、データ保護を管理設定で統制します。
サイト・ダウンロード評価、サンドボックス、権限、認証情報保護を重ねます。
リリースチャネル、OS、管理対象更新方針に沿って更新します。
Chromiumへ移行した意味
旧来のEdgeHTML系からChromium系へ移行したことで、Web互換性、拡張エコシステム、複数プラットフォーム展開の多くをChromium コミュニティーと共有できるようになりました。
共有ソースへMicrosoftも変更を還元できますが、Edgeのバイナリーが単なるChromiumビルドになるわけではありません。製品固有サービス、テレメトリー設定、アカウント、方針テンプレート、リリーススケジュールが加わります。
処理プロファイルと個人用プロファイルは同じ時間窓でも別の環境
プロファイルごとにCookie、履歴、パスワード、お気に入り、拡張、サインイン状態を分けられます。組織アカウントへ方針が配布されると、そのプロファイルや機器全体へ管理設定が適用されます。
時間窓の色やアバターだけでなく、アドレス欄に表示する候補、ダウンロード先、複製・貼り付け、画面画像、拡張インストール等が方針で変わる場合があります。管理対象表示と方針ページで適用範囲を確認します。
セキュリティは一つの保護機能ではない
危険な URLやダウンロードの評判確認、描画処理サンドボックス、サイト分離、権限、パスワード保護、証明書検証、自動更新が層として働きます。どれか一つが有効でも未知の攻撃を完全に防げません。
組織ではOSのエンドポイント保護、識別情報、条件付きアクセス、DLP等と組み合わせられます。家庭用設定と企業管理対象ブラウザーでは、同じEdge名でも方針とデータ流れが異なります。
IEモードは通常のWeb表示エンジンを置き換える機能ではない
Windowsの管理対象環境では、旧式業務サイトを指定一覧に基づきInternet Explorer mode(インターネット・エクスプローラー・モード)で開く構成があります。これは通常サイトすべてを旧エンジンへ戻す設定ではありません。
対象サイト、文書モード、企業サイト一覧、利用期限、セキュリティリスクを組織管理者が管理します。新規サイトは標準準拠なWebへ更新し、旧式依存を増やしません。
Chromeとの比較は対応機能と方針で行う
User-Agent文字列や「Chromium-基づく」という表現だけでは、コーデック、Web API、拡張、証明書、プライバシー、追跡防止、アカウント同期の挙動は決まりません。対象バージョンの実測と公式方針資料を使います。
EdgeはChromiumという共通基盤へMicrosoftの製品機能と運用を重ねたブラウザーです。エンジン互換性、製品差、組織方針を別々に確認します。
EdgeがChromium open-source projectを基盤とし、hardware-backed isolation、application reputation、enterprise control等を重ねる構成:Microsoft Learn「Microsoft Edge security for business」。managed legacy site向けIE modeの範囲:Microsoft Learn「Internet Explorer mode in Microsoft Edge」