ブラウザとは
ブラウザは、Webページを取得・表示し、リンク移動やフォーム操作を行うためのアプリです。Chrome、Safari、Edge、Firefoxなどが代表例です。
ブラウザは、ページを保管しているWebサーバーへ要求を送り、受け取ったHTML(Hypertext Markup Language/ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)、CSS(Cascading Style Sheets/カスケーディング・スタイル・シート)、JavaScript(ジャバスクリプト)、画像などを解釈して一つの画面へ組み立てます。
https://example.jp/guide/- 1
URLを解釈通信方法、接続先、取得する場所を分ける
- 2
接続先へ要求DNSでIPを調べ、HTTPSでサーバーへ接続
- 3
内容を解析HTMLの構造、CSSの指定、JavaScriptを処理
- 4
画面を描画端末の画面幅や文字設定に合わせて配置
- 5
操作を仲介リンク、入力、保存、ダウンロードなどを扱う
ブラウザが担当する五つの処理
- 移動先を受け取る
- アドレス欄へのURL入力、リンクのクリック、ブックマークなどから開く対象を受け取ります。
- 文書を解釈する
- HTMLを文書構造へ変換し、CSSを適用して配置や色を計算します。
- プログラムを実行する
- JavaScriptを実行し、ボタン操作、入力確認、追加通信などを処理します。
- 利用者を保護する
- サイトごとの権限、ダウンロード、ポップアップ、カメラや位置情報へのアクセスなどを管理します。危険が疑われる接続には警告を表示します。
ブラウザと検索エンジンの違い
ブラウザはWebページを取得して表示する端末上のアプリ、検索エンジンは入力した語句に合うページを探すWeb上のサービスです。それでも同じものに見えやすい最大の理由は、多くのブラウザがアドレス欄にURLと検索語の両方を受け付けるように作られているからです。
アドレス欄は、入力内容によって動作を振り分ける
ブラウザ上部のアドレス欄は、現在開いているページのURLを表示する場所です。同時に、次に開きたいURLや検索したい語句を入力する場所としても使われます。このような一体型の欄は、製品によって「アドレスバー」「アドレス兼検索バー」などと呼ばれます。
二つの用途を一つにまとめているのは、利用者が入力前に「これはURLか、検索語か」を考えて欄を選ばなくてもよいようにするためです。検索エンジンとブラウザが同じものだからではなく、ブラウザが入口を一つにして、その後の処理を振り分けているのです。
ここへURLまたは言葉を入力Webページの表示領域ページ内の検索欄は、この領域に置かれた別の入力欄
https://example.jp/guide/→URLとして解釈指定された接続先を開く検索結果ページは経由しない
ルーター 役割→検索語として解釈設定中の検索エンジンへ送る検索結果ページを表示する
同じ検索欄のように見えても、入力を受け取る相手が違う
細長い枠や虫眼鏡の印は、文字を入力できる場所だと伝えるためによく使われる見た目です。そのため、ブラウザのアドレス欄とWebページ内の検索欄は似て見えます。しかし、画面のどこに置かれているかによって役割が違います。
ブラウザ上部
アドレス欄へURL
ブラウザがURLを解釈し、示された接続先を直接開きます。
ブラウザ上部
アドレス欄へ検索語
ブラウザが設定中の検索エンジンへ送り、Web全体から候補を探す検索結果を開きます。
ページの表示領域
サイト内の検索欄
そのWebサイトの機能へ送られ、商品、記事、ヘルプなど、サイト内の対象を探します。
判断の手掛かりは、欄がタブや戻るボタンと同じブラウザ上部にあるか、ページの本文や見出しの中にあるかです。検索結果がWeb全体を対象にするか、そのサイト内だけを対象にするかも異なります。
URLか検索語かは、ブラウザが入力から判断する
https://から始まる完全なURLなど、URLだと明確に判断できる入力は、その接続先を直接開きます。一方、空白を含む普通の言葉などは検索語として扱い、ブラウザに設定された検索エンジンへ送ります。
exampleのようにURLか検索語か曖昧な入力は、ブラウザの種類、設定、端末が参加しているネットワークによって扱いが変わる場合があります。入力した文字が必ず検索になる、必ずURLになるとは限りません。
同じページでも表示が違うことがある
Webの標準仕様があっても、ブラウザの種類や版、OS、画面幅、文字設定、対応機能によって表示や操作に差が出る場合があります。古いブラウザでは新しいCSSやJavaScriptの機能に対応していないこともあります。
ページの情報は、Cookie、キャッシュ、ローカルストレージなどとして端末へ保存される場合があります。ログイン状態や表示設定がブラウザごとに違うのは、保存領域がアプリや利用者プロフィールごとに分かれているためです。
プライベートブラウズで変わること
プライベートブラウズやシークレットモードは、ウィンドウを閉じた後に閲覧履歴やCookieなどを端末へ残しにくくする機能です。通信そのものを匿名化する機能ではありません。
アクセス先のサイト、利用している回線の事業者、学校や会社のネットワーク管理者などから通信が見えなくなるわけではありません。ダウンロードしたファイルや保存したブックマークが残る場合もあります。
ブラウザのページ読み込みとHTTP利用者エージェントの確認資料:WHATWG HTML Standard「Loading web pages」、RFC 9110「User Agents」