用語辞典・SIM・モバイル通信

デュアルSIM

デュアルSIMとは

デュアルSIMは、一台の端末で二つのSIM契約や回線を利用できる機能です。英語ではDual SIM(デュアル・シム)といいます。

二枚の物理SIM、物理SIMとeSIM、複数eSIMプロファイルなど、組み合わせは端末で異なります。二つ保存できること、二つを有効にできること、二つで同時通信できることは別の能力です。

デュアルSIMは二台分のネットワーク機能を必ず内蔵するという意味ではありません。二つの加入者情報を、一つまたは複数の無線資源でどう扱うかが方式の違いです。

二つの加入者契約を端末へ入れ、音声・メッセージ・モバイルデータの既定回線を選ぶ物理SIM・eSIMの組み合わせと同時利用数は端末仕様で決まる
一台のスマートフォンに物理SIMと組み込みプロファイルの二契約が入り、異なる基地局へ接続し、音声、メッセージ、データの利用回線を選択するピクトグラム図解
図1発信時に毎回選べる端末もあれば、用途ごとに既定回線を設定する端末もあります。操作名はOSで異なります。

選ぶ対象を四つに分ける

Voice発信に使う電話番号

既定回線、連絡先ごとの回線、発信時選択のいずれかを設定します。

Incoming呼び出し着信を受ける回線

待受方式とネットワーク登録状態により、二番号の着信可否が決まります。

MessageSMS・MMSの送受信回線

宛先、スレッド、事業者設定に応じて送信元番号を確認します。

Mobileデータパケット通信の既定回線

通常は一方をデータ回線として選び、必要時に切り替えます。

二つの電話番号は端末データを二分するものではない

電話番号とモバイル契約はSIMごとに分かれますが、写真、アプリケーション、連絡先、ブラウザーデータは端末・アカウント側にあります。SIMを切り替えても端末ストレージが自動で別空間へ分離されるわけではありません。

仕事用と個人用を分ける場合は、発信番号だけでなく、連絡先表示、メッセージアプリケーション、通知、バックアップ、端末管理プロファイルも設計します。

データ回線の自動切替には条件がある

端末によっては音声通話中に通話側SIMへデータを一時移したり、プライマリーデータ回線が圏外なら他方へ切り替えたりします。これは端末・OS・事業者サービスの組み合わせに依存します。

切替先の料金、ローミング、データ容量、APNが異なるため、意図しない課金や通信不能を避けるには、自動切替設定と利用表示を確認します。

同時待受と同時通話を分ける

DSDSは二回線を待受できますが、通話中は無線を一方が使い、もう一方が着信できない場合があります。DSDAは二回線を同時アクティブにできる構成です。

同じ「二重SIM」表示でも、無線数、VoLTE・VoWiFi、同時データ、5G利用、eSIM同時有効数が異なります。購入時は略称だけでなく仕様表の条件を読みます。

緊急通報・本人確認・回復経路も二回線で整理する

緊急通報時にどの回線を使うか、圏外時に他方を試すかは端末と地域要件によります。アカウント回復SMSを受ける番号を無効化すると、別サービスへログインできなくなることがあります。

デュアルSIMを設定するときは、二回線の用途、発信番号、データ既定、ローミング、自動切替、同時待受方式、緊急・回復用番号を一枚の表にすると誤操作を防げます。

eUICCのmultiple enabled profileとdual SIM構成、複数portがbasebandへ結び付く関係の確認資料:Android Open Source Project「Multiple Enabled Profiles」

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