MB/sとは
MB/sは、1秒あたり何メガバイトを転送できるかを表す単位で、1MB/sは理論上8Mbpsです。英語ではmegabytes per second(メガバイツ・パー・セカンド)、日本語ではメガバイト毎秒と読みます。
Mは10の6乗、Bはバイト、/sは一秒あたりです。1 MB/sは1,000,000バイト/sで、1バイトを8ビットとすれば理論上8 Mbpsです。小文字bのMbpsとは量が八倍違います。
MB/sはファイルやアプリが扱うバイト量を読むのに便利ですが、画面によってMBとMiB、瞬間値と平均値、読込とネット受信が混在します。

表示値をファイル転送時間へ直す
- 容量転送対象の大きさ
MB、GB、MiB、GiBのどれで表示されているかを確認する
- 換算ビットとバイトをそろえる
MbpsからMB/sなら8で割り、逆なら8を掛ける
- 時間容量を率で割る
同じ単位へ直した容量÷MB/sで理想転送時間を求める
- 付加量通信の外側を加味
ヘッダー、確認応答、暗号、再送は回線を使うが完成量を増やさない
- 実測安定区間の平均を見る
開始直後、キャッシュ、終了処理を分け、一定時間の受取量で確認する
MBとMiBは同じ大きさではない
SIのMBは1,000,000バイトです。IECのMiBは1,048,576バイト、つまり2の20乗バイトです。100 MB/sと100 MiB/sでは後者のほうが約4.86%大きい量です。
OSやアプリが2進量を計算しながら「MB/s」と短く表示する場合があります。容量と速度の両方について、表示名だけでなく元のバイト数や製品の単位定義を確認すると比較のずれを防げます。
ネットワーク表示のMB/sは、回線速度よりアプリに近い値である
ダウンロード画面は、一定時間にアプリが受け取ったファイルのバイト数をMB/sで示すことがあります。その値には通常、Ethernet、IP、TCP・QUIC、TLSのヘッダーや失敗した再送分が含まれません。
一方、監視ツールはNICを通過した全バイト、IPパケット量、TCPペイロードなど別の層を数える場合があります。同じ単位でも観測点と含有範囲が違えば一致しません。
ストレージのMB/sとネットワークのMB/sは、測っている装置が違う
SSDの連続読込・書込速度もMB/sで表します。高速回線から受信しても、暗号復号、ウイルス検査、展開、ディスク書込が追いつかなければネット転送は待たされます。逆にブラウザーキャッシュからの読込は回線を通りません。
タスクマネージャーの「ディスク」と「ネットワーク」、アプリの受信値を同じ時刻で比べると、どこが詰まっているかを分けられます。RAMキャッシュで書込完了表示が先に出る場合もあります。
圧縮された転送量と、展開後のファイル容量を分ける
HTTP圧縮、圧縮アーカイブ、動画コーデックは、回線上のバイト量を元データより小さくします。100 MBの内容を50 MBへ圧縮して送れば、ネットワークは50 MBを運び、保存後または展開後は100 MBになることがあります。
進捗画面が「受信済み」「展開済み」「インストール済み」のどれを分母にするかで速度表示が変わります。CDNキャッシュや差分更新も、名目上の製品容量より実転送量を減らします。
瞬間MB/sではなく、測定区間と完了条件を読む
短い間隔の瞬間値は大きく上下します。TCPの立ち上がり、バッファーへの先読み、画面更新間隔、最後の検証・同期処理が表示へ影響します。転送完了時刻まで含めた平均値のほうが利用体験へ近い場合があります。
記録するときは、ファイルのバイト数、開始から検証完了までの時間、表示された平均・ピーク、送受信方向、相手、保存先を一組にすると再現可能になります。
単位の確認資料:NIST Guide to the SI「SI Prefixes」、NIST「Binary prefixes and byte」、BIPM「The International System of Units」