グッドプットとは
グッドプットは、再送や制御情報を除き、利用者の有効データとして届いた量を基にした転送性能です。英語はgoodput(グッドプット)で、一定時間に役立った一意ペイロードを数えます。
Throughputが観測点を通った総量を広く指すのに対し、グッドプットは完成ファイル、受理済みアプリメッセージ、再生に使えたメディアなど、目的へ使えた分子へ絞ります。
何を「役立った」とするかはアプリで違います。転送に成功したバイトだけでなく、重複、期限切れ、圧縮、キャッシュ、検証失敗をどう扱うかを定義します。

送信投入から利用完了まで、数える量を内側へ絞る
- 投入offered負荷
送信器がネットワークへ渡そうとした全パケット・ビットの比率
- 通過リンク・IPスループット
ヘッダー、制御、再送を含み観測点を通った総量
- 転送トランスポートペイロード
TCP・QUIC等が上位へ届けたバイトから外側ヘッダーを除く
- 一意一意アプリケーションデータ
duplicateと再送を一回だけ数え、内容の完成に寄与した量へ絞る
- 利用usable 結果
検証、期限、復号、保存が成功し、利用者目的へ使えた量を数える
HeaderとACKは有効内容ではないが、正しい配送に必要である
Ethernet・Wi‑Fi、IP、TCP・QUIC、TLS、HTTPのヘッダーは宛先、順序、暗号、コンテンツ情報を運びます。ACK、keepalive、時間窓更新も制御に必要ですが、ファイル本体のバイトは増やしません。
Goodputがリンク容量より小さいことは、ただの無駄ではありません。プロトコルオーバーヘッド、再送、待ち時間、アプリ内容の比率を分けて、改善可能な差だけを探す必要があります。
再送された同じバイトは、線上で複数回でもグッドプットでは一回である
パケット損失で同じTCPバイト範囲を再送すると、NICスループットは両方を数えます。受信TCPは重複を除き、アプリへ一回だけ渡します。Goodputの分子は一意に届けた内容です。
損失率が高いと線上総量が増え、再送待ちで完了時間も長くなり、グッドプットは二重に下がります。パケットキャプチャーの再送とアプリ受取バイトを同時に記録します。
圧縮では、線上バイトと利用内容の基準を先に決める
100 MBの元データを50 MBへ圧縮して送り、受信後100 MBへ展開した場合、ネットワークグッドプットを圧縮ペイロード50 MBとするか、利用可能な元内容100 MBとするかで値が二倍違います。
伝送効率の評価なら線上へ渡した一意compressedバイト、業務処理量なら展開・処理済みレコード数など、目的に合わせます。両方を別指標で報告します。
Cache該当は利用者に速く見えても、経路グッドプットを測っていない
ブラウザー、OS、CDNエッジに内容があれば、遠隔オリジンから転送せず応答できます。利用者は短時間で内容を得ますが、対象WAN区間のグッドプットは測定していません。
速度比較ではキャッシュを無効化するか、一意URL・十分大きな内容を使います。実利用評価ではキャッシュ効果を含め、ネットワーク容量試験とは分けます。
リアルタイム通信では、期限を過ぎたパケットは届いても役立たない
音声パケットが再生期限後に到着すると、受信バイトには数えられても再生グッドプットへ寄与しません。映像は復号できない差分フレーム、失った参照フレームに依存するデータも利用できない場合があります。
順序、タイムスタンプ、playout deadline、復号成功を使い、メディアグッドプットを定義します。単純なUDP受信バイトだけで品質を表しません。
時間窓は、接続確立を含むか定常区間だけかで変わる
Transfer開始から完了までを分母にすれば、DNS、ハンドシェイク、スロースタート、最後の検証も含む利用体験に近い値です。定常区間だけならネットワークの持続性能を見やすくなります。
開始・終了イベント、分子の内容、圧縮前後、キャッシュ、再送・duplicate・期限切れの扱い、方向、流れ数を記録し、スループットとグッドプットを対で報告します。
定義の確認資料:RFC 2647「Firewall Performance Terminology」、RFC 6349「TCP Throughput Testing」、RFC 8238「Data Center Benchmarking Terminology」