用語辞典・IP・アドレス

ループバックアドレス

ループバックアドレスとは

ループバックアドレスは、送ったIPパケットをネットワークへ出さず、同じ端末の内部へ戻すために予約されたIPアドレスです。英語ではloopback address(ループバック・アドレス)と呼びます。

ループバックアドレスは、送ったIPパケットをネットワークへ出さず、同じ端末の内部へ戻すために予約されたIPアドレスです。

通信はLANケーブル、Wi-Fi、ルーターへ進みません。送信元と宛先が同じ端末の中にあるため、アプリ同士の通信や、その端末で動くサービスの確認に使えます。

パケットは一台の端末の内部で一周するネットワーク機器やインターネットを通らない
一台のコンピューター内部でパケットがアプリからローカルサービスへ円を描いて戻り、外部ルーターへの経路は通らないことを示す図解
図1OSのIP処理はループバック宛てだと判断すると、パケットを端末内部で受け渡します。物理的なネットワークアダプターが未接続でも、ループバック自体は利用できます。

IPv4とIPv6では、予約された値が違う

IPv4
IPv4では127.0.0.0/8の範囲全体がループバック用です。最もよく使われる値は127.0.0.1ですが、それだけがループバックというわけではありません。
IPv6
IPv6では一つのアドレス::1/128がループバックです。短く::1と表記します。

これらのアドレスを宛先にしたパケットは、外部のネットワークへ送ってはいけません。別のパソコンから127.0.0.1へ接続しても、相手のパソコンではなく、接続を試した自分自身を指します。

localhostは名前、ループバックはアドレス

localhostは、この端末自身を表すために特別扱いされるホスト名です。名前解決によって、IPv4の127.0.0.1やIPv6の::1が返されます。環境やアプリによって、どちらを先に使うかは異なります。

したがって、localhost127.0.0.1は同じ文字列ではありません。前者は名前、後者はIPv4アドレスです。名前解決を含めて試したいのか、IPv4だけを指定したいのかで使い分けます。

成功した場所までしか確認できない

検査結果が示す範囲ループバック成功は、Wi-Fiやインターネットの成功を意味しない
  1. 1
    アプリ

    接続要求を作る

  2. 2
    OSのIP処理

    端末内部で戻す

  3. 3
    LAN・Wi-Fi

    ループバックでは通らない

  4. 4
    ルーター・外部

    別の検査が必要

図2ループバックで応答があれば、少なくとも端末内部のIP処理と、指定したローカルサービスまでの動作を確認できます。ネットワークアダプター、ルーター、DNS、インターネット回線は通っていないため、別に確認します。

サービスをどこから受け付けるかにも関係する

サーバー機能をループバックアドレスだけで待ち受けると、同じ端末のアプリからは接続できますが、LAN上の別端末からは接続できません。開発中の管理画面やデータベースなどを、端末外へ不用意に公開しないために使われます。

一方、実際のネットワークアダプターに付いたアドレスで待ち受ければ、設定とファイアウォールの範囲内で他の端末からも到達できます。「サービスが動いているか」と「他の端末から届くか」は別の検査です。

仕様の確認資料:RFC 1122「Requirements for Internet Hosts」RFC 4291「IPv6 Addressing Architecture」RFC 6761「Special-Use Domain Names」

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