RJ45とは
RJ45は、一般にLANケーブルの接続で使われる8極モジュラーコネクタの通称です。読み方はアールジェイ・フォーティファイブです。Ethernetでよく見る透明プラグと機器側ジャックを指して広く使われています。
形状を正確に表すなら、8個の導体位置と8個の接点を持つ8P8C(8 Position 8 Contact/エイト・ポジション・エイト・コンタクト)modularコネクターです。IEC 60603‑7はこの8極コネクター群の寸法・機械・電気・伝送特性を規定します。
RJ45は現場で通じる一般名ですが、登録ジャックの配線方式を表した元来のRJ45と、現在Ethernetで使う非キー式8P8Cコネクターは厳密には同じ呼び分けではありません。製品選定では「8P8C」「対応カテゴリー」「単線・撚り線」「シールド」を確認します。

プラグ、ジャック、ラッチ、接点はそれぞれ役割が違う
8本の導体を所定の溝へ導き、圧着接点と外被保持部で固定する
ばね接点でプラグと接触し、内部では基板やIDC端子へつながる
差し込み完了で掛かり、押し下げると解除する。折れると接触が不安定になる
金めっき接点で電気的に触れる。汚れ、摩耗、変形を避ける
根元への急な力を和らげるが、強く引く用途の固定具ではない
シールド配線では金属シェルを対応ジャックと接地経路へつなぐ
T568AとT568Bは、緑と橙のペア位置が入れ替わる
一般的な8P8C配線では、T568AまたはT568Bのピン・ペア割当を使います。Aは端から白緑・緑・白橙・青・白青・橙・白茶・茶、Bは白橙・橙・白緑・青・白青・緑・白茶・茶の順です。
どちらも規定どおりなら性能上の優劣を示すものではありません。施設で採用した方式へ統一し、両端を同じ方式にすればストレート、片端A・片端Bならクロスになります。現在の多くのEthernetポートはAuto MDI‑Xでクロスを吸収しますが、記録と保守のため統一します。
見た目の色順が合っていても、対を崩すと高速信号は通りにくい
Ethernetは2本を一組にした平衡ペアへ差動信号を流します。両端の1番から8番が導通していても、途中で異なるペアの片線同士を組み合わせるとスプリットペアになり、漏話への耐性が失われます。
成端では外被を接点近くまで入れ、撚り戻しを必要最小限にし、各導体を奥まで到達させます。「色が並んだ」だけで完了にせず、ペア配列、外被保持、接点位置を目視し、テスターで確認します。
プラグは、導体とケーブル外径に適合するものを選ぶ
単線用接点は導体をまたぐ形、撚り線用接点は素線へ刺さる形など、接触構造が異なります。導体径、絶縁体径、外被径が合わないと、奥まで入らない、圧着しても抜ける、導体を傷めるといった不良が起きます。
カテゴリー6Aなどでは内部ガイドや金属シールドを持つプラグがあります。外形が8P8Cだからといって、ケーブルのカテゴリー性能を自動的に維持できるわけではありません。メーカーが指定する組み合わせと工具を使います。
小さい電話用プラグを8P8Cジャックへ無理に入れない
電話で使う6極・4極などのモジュラープラグは幅が狭く、8P8Cジャックへ入ってしまう場合があります。しかし中央へ偏ったプラグが外側接点を変形させ、後でEthernetプラグの接触不良を起こすことがあります。
壁面口は外観だけで電話・LANを判断せず、表示と配線盤を確認します。電話回線の電圧をEthernetポートへ誤接続しないよう、用途の違う口を明確に管理します。
ワイヤーマップ試験と、カテゴリー性能の認証試験を区別する
簡易テスターは断線、短絡、逆配線、入れ替わりを確認できます。高機能なワイヤーマップ試験はスプリットペアも検出します。一方、規格性能の認証には挿入損失、近端漏話、反射損失などを周波数帯にわたり測る測定器が必要です。
リンクが100Mbpsに落ちる、触ると切れる場合は、8芯の一部断線、接点の圧着不良、爪折れ、ケーブルの損傷を疑います。交換可能な短いパッチコードから切り分けます。
仕様の確認資料:IEC 60603‑7:2020「8-way, unshielded connectors」、IEEE 802.3‑2022「Ethernet」、TIA Standards