デフォルトゲートウェイとは
デフォルトゲートウェイは、端末が同じサブネット内にない宛先へパケットを送るとき、まず受け渡すルーターのIPアドレスです。英語ではdefault gateway(デフォルト・ゲートウェイ)と呼びます。
デフォルトゲートウェイは、端末が同じサブネット内にない宛先へパケットを送るとき、まず受け渡すルーターのIPアドレスです。
端末にとって「この先の詳しい経路が分からないときの受け渡し先」であり、最終目的地ではありません。ゲートウェイを受け取ったルーターは、自分の経路表を調べて次の転送先を決めます。

端末は、より具体的な経路から順に調べる
- 1宛先IPを確認
アプリが指定した名前は、先にIPアドレスへ解決されます。
- 2経路表を照合
接続中のサブネットや、個別に設定された経路を探します。
- 3直接または次ホップへ
同一サブネットなら宛先へ、個別経路なら指定された次のルーターへ渡します。
- 4最後にデフォルト
より具体的な一致がなければ、デフォルトゲートウェイへ渡します。
0.0.0.0/0や::/0は、どの宛先にも一致するデフォルトルートです。端末の設定画面にある「デフォルトゲートウェイ」は、その経路で使う次のルーターを示します。ゲートウェイ自身には、直接到達できなければならない
IPv4で設定するゲートウェイのアドレスは、通常、端末と同じサブネットにあるルーターのインターフェースです。端末がゲートウェイへパケットを渡す前に、その機器へ同じリンク上で到達する必要があるからです。アドレスやサブネットマスクが誤っていると、正しいルーターの値を入力しても「同じサブネットではない」と判断され、渡せないことがあります。
複数のネットワーク接続を持つ端末には、複数のデフォルトゲートウェイや優先度が設定される場合があります。実際に選ばれる経路は、経路の具体性、優先度、接続状態、OSの方針で決まります。
IPv4とIPv6のデフォルト経路は別々にある
IPv4のデフォルト経路は0.0.0.0/0、IPv6では::/0です。端末はIPv4用とIPv6用の経路表を別に持つため、片方のゲートウェイが正常でも、もう片方の通信まで正常とは限りません。
IPv4ではDHCPからゲートウェイ情報を受け取るのが一般的です。IPv6のデフォルトルーターは、通常、ルーター広告で知らされます。DHCPv6がアドレスやDNS情報を配る構成でも、デフォルトルーターの発見は別の仕組みです。
DNSサーバーやインターネットそのものではない
DNSサーバーは名前からIPアドレスなどを調べる相手、デフォルトゲートウェイはパケットを別のネットワークへ運び出す最初の中継先です。一台の家庭用ルーターが両方の窓口に見えることはありますが、機能は分かれています。
また、ゲートウェイまで届くことは、その先の回線、事業者網、宛先サーバーまで届くことを保証しません。最初の中継地点と、通信の最終到達地点を分けて確認します。
仕様の確認資料:RFC 1122「Requirements for Internet Hosts」、RFC 1812「Requirements for IP Version 4 Routers」