用語辞典・IP・アドレス

デフォルトゲートウェイ

デフォルトゲートウェイとは

デフォルトゲートウェイは、端末が同じサブネット内にない宛先へパケットを送るとき、まず受け渡すルーターIPアドレスです。英語ではdefault gateway(デフォルト・ゲートウェイ)と呼びます。

デフォルトゲートウェイは、端末が同じサブネット内にない宛先へパケットを送るとき、まず受け渡すルーターのIPアドレスです。

端末にとって「この先の詳しい経路が分からないときの受け渡し先」であり、最終目的地ではありません。ゲートウェイを受け取ったルーターは、自分の経路表を調べて次の転送先を決めます。

同じサブネットなら直接、外ならゲートウェイへすべての通信が無条件にゲートウェイを通るわけではない
端末から同じネットワーク内のプリンターへ直接進む経路と、外部サーバーへ向かうパケットをルーターへ渡す経路を対比した図解
図1端末は自分のアドレスとプレフィックス長から、宛先が同じサブネットかを判断します。同じなら相手へ直接届け、異なるならルーターのリンク層アドレスを調べてパケットを渡します。

端末は、より具体的な経路から順に調べる

送信前の判断デフォルトは、具体的な経路が見つからなかったときに使う
  1. 1
    宛先IPを確認

    アプリが指定した名前は、先にIPアドレスへ解決されます。

  2. 2
    経路表を照合

    接続中のサブネットや、個別に設定された経路を探します。

  3. 3
    直接または次ホップへ

    同一サブネットなら宛先へ、個別経路なら指定された次のルーターへ渡します。

  4. 4
    最後にデフォルト

    より具体的な一致がなければ、デフォルトゲートウェイへ渡します。

図20.0.0.0/0::/0は、どの宛先にも一致するデフォルトルートです。端末の設定画面にある「デフォルトゲートウェイ」は、その経路で使う次のルーターを示します。

ゲートウェイ自身には、直接到達できなければならない

IPv4で設定するゲートウェイのアドレスは、通常、端末と同じサブネットにあるルーターのインターフェースです。端末がゲートウェイへパケットを渡す前に、その機器へ同じリンク上で到達する必要があるからです。アドレスやサブネットマスクが誤っていると、正しいルーターの値を入力しても「同じサブネットではない」と判断され、渡せないことがあります。

複数のネットワーク接続を持つ端末には、複数のデフォルトゲートウェイや優先度が設定される場合があります。実際に選ばれる経路は、経路の具体性、優先度、接続状態、OSの方針で決まります。

IPv4とIPv6のデフォルト経路は別々にある

IPv4のデフォルト経路は0.0.0.0/0IPv6では::/0です。端末はIPv4用とIPv6用の経路表を別に持つため、片方のゲートウェイが正常でも、もう片方の通信まで正常とは限りません。

IPv4ではDHCPからゲートウェイ情報を受け取るのが一般的です。IPv6のデフォルトルーターは、通常、ルーター広告で知らされます。DHCPv6がアドレスやDNS情報を配る構成でも、デフォルトルーターの発見は別の仕組みです。

DNSサーバーやインターネットそのものではない

DNSサーバーは名前からIPアドレスなどを調べる相手、デフォルトゲートウェイはパケットを別のネットワークへ運び出す最初の中継先です。一台の家庭用ルーターが両方の窓口に見えることはありますが、機能は分かれています。

また、ゲートウェイまで届くことは、その先の回線、事業者網、宛先サーバーまで届くことを保証しません。最初の中継地点と、通信の最終到達地点を分けて確認します。

仕様の確認資料:RFC 1122「Requirements for Internet Hosts」RFC 1812「Requirements for IP Version 4 Routers」

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