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ストリーミング

ストリーミングとは

ストリーミング(streaming)は、動画や音声を小さな単位で順次受け取り、全体の受信完了を待たずに再生する利用方法です。映画、音楽、ライブ配信、オンライン会議などで使われます。

再生中もデータ受信は続きます。端末は届いた部分を一時的にため、再生する順番にそろえてから使います。この一時的な待機領域をバッファ(buffer/バッファー)と呼びます。

少し先まで受け取ってから再生通信の揺れをバッファで吸収する

配信側映像を短い区間に分割

0102030405

端末のプレーヤー再生位置

0102030405
再生済みバッファ未受信
図1再生位置より少し先の区間をためておくと、短い通信の遅れがあっても再生を続けやすくなります。バッファを使い切ると、読み込み待ちが起きます。

ファイル全体ではなく、再生に必要な部分から受け取る

配信側は、一本の映像を短い区間に分け、各区間の場所や順番を示す一覧を用意します。端末のプレーヤーは一覧を読み、次に必要な区間を要求します。受け取った区間をつなげることで、連続した映像や音声として再生します。

代表的な方式の一つに、HLS(HTTP Live Streaming/エイチティーティーピー・ライブ・ストリーミング)があります。HLSでは、利用できる映像の一覧や区間の情報をプレイリストで示し、HTTPを使って順番に取得します。

通信状況に合わせて選び直す同じ場面を複数の品質で用意する

配信側の選択肢同じ時間区間

高画質大きいデータ標準画質中くらい低画質小さいデータ
通信に余裕混雑・電波低下

プレーヤーが区間ごとに判断止まりにくい品質を選ぶ次の区間で変更できる

VODオンデマンド完成済みの内容から区間を選ぶ

LIVEライブ新しい区間が順次追加される

図2通信速度が下がったときに低い品質へ切り替えると、画質より再生継続を優先できます。切り替え方は配信サービスやプレーヤーによって異なります。

ライブ配信とオンデマンド配信

ライブ配信
撮影・変換された新しい区間が順次公開され、視聴者が追いかけて再生します。変換、送信、バッファがあるため、現地の出来事と表示には遅れが生じます。
オンデマンド配信
VOD(Video on Demand/ビデオ・オン・デマンド)とも呼ばれ、完成済みの作品から見たいものを選んで再生します。早送りや途中再開などを提供しやすい方式です。

止まる原因は回線速度だけではない

安定再生には、平均的な通信速度だけでなく、速度の変動、遅延、パケット損失、端末の処理能力、配信側の混雑、選ばれた画質などが関係します。十分な速度が一度測れたとしても、その後の受信が再生に追いつかなければバッファは減ります。

画質を一段下げると、同じ時間に必要なデータ量が減り、再生が安定する場合があります。一方、ライブ配信でバッファを大きくすると止まりにくくなる代わりに、現実の出来事から表示までの遅れが大きくなる傾向があります。

ダウンロード保存との境界

ストリーミングもデータをダウンロードしながら利用しています。違いは、一般に「全体を一つのファイルとして保存してから使う」のではなく、再生に必要な部分を受け取りながら利用することにあります。

一時的に受け取った区間が端末内へ残る場合でも、利用者が通常のファイルとして自由に取り出せるとは限りません。サービスのオフライン再生機能は、利用期限やアプリ内だけの再生といった条件を持つ場合があります。

仕様の確認資料:RFC 8216「HTTP Live Streaming」

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